InREAL TALK, Work

未経験で異業種からWeb業界に転職してびっくりしたことTOP10


unsplash-logoMarvin Meyer
28歳のときに専門商社からWeb制作会社に転職し、Webディレクターとして勤務して3年くらい経ったので自分の経験をまとめてみます!

転職したばかりの頃も、ある程度慣れてからも違いに驚くことがたくさんありました。
これから転職を考える方のお役に立てれば嬉しいです。
また、そんな便利なものあるの!?って思ったこともたくさんあるので、他の業界の方にも役立つかも!?

1.新しいツールを導入しやすい

https://slack.com/intl/ja-jp/

今の会社では、当たり前のように自分の判断でアプリや拡張機能をパソコンにインストールしていますが、前の会社では、会社の許可なくアプリなどをインストールするのは絶対禁止でした。パソコンに詳しい人がいないと問題が起こったときに対処できないので、慎重になってしまうんですよね。

パソコンに触るということ自体が、どうしても触らぬ神に祟りなし、になりがちだったなと思います。

Web業界にいると、エラー画面なども見慣れて来ますし、エラーがあったら原因を調べて直すということに慣れて来ます。エンジニアの方が近くにいるのも、やっぱり大きいと思います。

社風的にも便利なものは試してみようという感じなので、slack(案件ごとにチャンネルを立ててやりとりできるコミュニケーションツール)やasana(タスク管理)など、どんどん導入しています。slackとasanaはインストールなしで、Web上で試せるので気軽ですね。予定管理はGoogleカレンダーを社内で共有しています。

このあたりはWeb業界では当たり前のモノだと思うのですが、社内メールを使わなくなったときは衝撃でした。
メンタリティ的にも、多少の学習コストはあっても、使えるものは取り入れて、無駄を省く姿勢があると思います。

2.FAXは過去の遺物

ひとつめとも共通するのですが、Web業界ではFAXは、ほとんど使いませんね(笑)
とはいえ、私も専門商社のときは毎日メーカーさんとのやり取りで使っていました。1人に1台パソコンがない職場はまだまだたくさんありますもんね。

FAXをはじめ、Web業界にいたら、周りがローテクに見えることもあるかもしれないけど、馬鹿にしたりせず、むしろビジネスチャンスと捉えたいと思ってます。
ちょっと一緒に使い方を練習したり、丁寧なマニュアルをつけることで、その後、便利に使ってくださる事例もたくさんあります。

新しい情報を知ってることはもちろん大切だけど、それをお客様にどう使ってもらうか…。いつも考えるのがWebディレクターの仕事だと思っています。

3.コミュニケーション方法の違い


unsplash-logoBernard Hermant
先ほど紹介したslackなどのツールの影響もあるのですが、社内では絵文字を使ったやり取りも普通にあります。
以前は社内メールでも、かっちりとした文章を書いていたので、びっくりしました。

絵文字など使うとカジュアルな文章でも乱暴にならないので、言い回しを考える時間がだいぶ減ります。
意外なとこで効率化ができるもんだなぁと思ってます。

効率化と言えば、Web業界では議事録をノートでとることはないですね。
後でパソコンで文字に起こすのが当たり前と思っていたのですが、省ける業務かと思います。

デスクトップPCしかない環境では会議室に持っていくPCがなかったんですよね。営業の方は外回りが多いので持っていらっしゃるかと思いますが、事務方にも部署に1台でいいのでノートパソコンがあれば、軽減できる業務は多いです。(あ!でも、逆にOCRなどのアプリを使えばノートを写真に撮って文字起こし、すぐできますね!)

4.会社でBGMが流れてる!

これはインターンに来てくださった学生さんも、よく注目してくださるところです。
私も始めはびっくりしましたが、自由な雰囲気で、とても嬉しかったことを覚えています。
無音で集中したい方もいると思うので、効率化できるかはわかりませんがw、たまに懐メロが流れたりして、コミュニケーションツールにもなっています。

5.意外なことが仕事に繋がる!


unsplash-logoChris Lawton

Webサイトを作るときには、写真と文章は欠かせません。
だから、写真が撮れる人、文章が書ける人はWeb制作会社で重宝される可能性があります。

他の業界にいたら、カメラ好きだけどプロになれるほどじゃないし…なんて思っている方でも、Web業界では、すぐ撮影の仕事が入る可能性もあります。
(ちなみにiStockなどのストックフォトで販売するなどマネタイズの方法もいろいろありますよ!)

文章の方でいうと、私もサイトに掲載する記事やコピーを考えることもあります。まだまだ、もっとよいものを書かなきゃ!…とは思うのですが、そもそも文章を書くなんて、なんの役にも立たないことと思っていたので、自分の文章がサイトに掲載されるだけでも、本当に嬉しいです。

6.自由に参加できる勉強会がある


unsplash-logoPriscilla Du Preez
これも本当にびっくりした!Web業界は会社をまたいで横のつながりがあります。

以前の会社でも勉強会はあったのですが、参加できる部署は限られており、上司に選ばれた方が参加できるものでした。私は参加したことがないので、はっきりとはわかりませんが、営業的な意味合いも強い集まりかもしれません。

Web業界でも営業や交流的な意味合いもありますが、アットホームな雰囲気の集まりが多い気がします。会社単位で参加するのではなく(そういうときもありますが)、自分でイベントを探して勝手に参加します(笑)

LT(ライトニングトーク)というプレゼンをする機会が多く、デザイナーさんが作ったカッコいいスライドを見るのも楽しみです。

こういった勉強会のおかげで、私の中にあった「勉強」という言葉の意味が少し変わったと思います。
以前は、「勉強はひとりで頑張るもの」と思っていたのですが、勉強して身につけたものがあれば、みんなにシェアできて交流に繋がることを知りました。
Webの勉強会は最後にお菓子食べながら、おしゃべりする機会があったりして、結構賑やかです。

Web業界はどんどん新しい技術が出てくるので一生勉強とよく言われますが、こんな勉強なら悪くないかな?なんて思います。
(もちろん勉強会行くだけでは技術身につかないので、インプットの時間すごく大事です。最近、身にしみてます、これ…)

勉強会は様々な集まりがありますが、
WordPress MeetupWord Campは有名だと思います。

これからWeb業界に入りたいという方が繋がりを作るにも良い場所だと思いますので、ぜひ参加してみてください。

7.勉強会の会場に子どもの遊び場があった!


unsplash-logorawpixel
先ほど紹介したWord Campという勉強会(かなり大規模なので勉強会というよりイベントという感じなのですが)に子どもの遊び場が設けられていたことがあったんですね。

毎回あるわけではなくて、そのときは大阪大学の豊中キャンパスという広い敷地での開催だったので実現したのかもしれません。ただ私にとっては仕事の勉強会、つまり仕事場に子どもを連れて来る前提で考えられてる!ってことが衝撃だったんです。

8.自分の見る情報はフィルタリングされていることを意識するようになった

これはWeb業界というか広告業界全般になるかもしれません。

広告を考えるときは、大抵ターゲット層を考えて制作します。(それも案件による部分はあるのですが)

しかも、Web業界の場合は、Facebook広告の管理画面などでターゲティングの様子をかなり可視化できると思います。
年齢、性別、居住地はもちろん、興味関心でもターゲティングできます。

広告だけでなく、Googleなどの検索エンジンもユーザーの検索キーワードや位置情報を記憶していて、カスタマイズ済みの検索結果が出ています。

知識としてはあったのですが、Web業界に来てから、すごく意識するようになりました。

ここからは、かなり壮大な(メタ的なw)話になってしまうのですが、私が「世間の意見」と思って接している情報も、私に対して、「商品を売るために出ている情報」かもって思う視点が持てたと思います。

ちょっと自分の考え方や行動(例えばネガティブな言葉で検索するか、ポジティブな言葉で検索するかとか)を変えると、今まで出会えなかった情報に出会えるかもしれません。

9.自分の考えを言葉にする機会が増えた


unsplash-logorawpixel
以前の仕事は、すでに購入が決まった商品を主に海外向けに出荷することだったので、指定された荷物を間違えずに、指定の場所・時間に送るという選択肢しかなかったんですね。

そういった意味では、仕事に自分の考えを入れる余地はありませんでした。
(もちろん、かなりの数の出荷をこなすので、どうすればミスなく効率よくできるかは腕が試されます。私は全然ダメでしたけど(笑)データだけじゃなくて実際に物が届くって本当にものすごいことなので、今でも港でコンテナが並んでいるのみると、鳥肌が立つくらい感動します。)

Web業界は、情報とかデザインとか、概念的なものを扱う世界。
だからこそ、自分がどう考えて、コンセプトやターゲットを決めたのか、デザインの意図は何なのか、などなど言葉にすることが増えました。

今でも難しいけど、最初は言葉にすることが、もっと怖かったです。

クライアントの想いとズレていたら、どうしようかな?、考えが浅すぎないかな?など、懸念はいつもたくさんあります。

でも、それさえも言葉にしていいんだ!ということがだんだんわかってきました。

懸念があるなら懸念も一緒に。
コピーを考えたら、なぜ、どんな効果があると思ったからそうしたのか、も一緒に話す。

そうすれば、違ったら違ったで、指摘してもらえる。

最初は、意図は言わずに、結論だけ伝える方が簡潔でいいんじゃないかって思ってたところもあったんですね。

そして、自分の考えが間違っていることが怖かった。

でも、企画の提案だけじゃなくて、そこに至った考えがわからないとクライアント側も判断できないものなんですよね。
まだまだですが、どんどん言語化の精度を上げていきたいと思います。

10.ブログやSNSなどでアウトプットすることが「よいこと」とされている

Webの業界の人ってブログやサイトなど持ってる方多いですよね!

自分自身も書くことが好きだし発信したい気持ちはあったのですが、以前は情報発信なんて、相当自己顕示欲の強い人がやることとか、リアルが満たされてない人がネットに居場所を求めてるみたいな考え方が自分にもあったんですね(今思えば何言ってんだって感じなのですが(笑))

当時の私の考えは古すぎるかと思うのですが、やっぱり環境によっては、まだまだネット=怪しいという考えもあると思うんですね。
でも、Web業界の人は、そんなにガツガツするでもなく、技術的なことやら、日常やらナチュラルに綴っている方が多くて、その雰囲気が大好きです。
やっぱりブログをやっていることが本業にも繋がりやすい業界ですしね。自分の好きなことと仕事がシームレスに繋がってる、この感じが好きだなぁ。

Web,ITの業界とそれ以外では、やはりインターネット全般に対する印象もずいぶん違うと思います。私は、できれば、その溝を埋めていきたいなぁと思っています。

まとめ

最後になりましたが、業界と言うより、会社や部署によるところもあると思います!
主語が大きすぎて、申し訳ない!

ただ本当に、こんなに違うか!って思ったこともあったので、伝えたくなってしまいました。また、最近他の皆さんの有益な発信ですごく助かっているので、私も微力ながら何かしたいなぁという思いもあります。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

By
0

You may also like

Leave a Reply

CAPTCHA