BtoBに強いWeb制作会社として有名なベイジ(baigie)さんのセミナーに行ってきました!
東京の会社さんなので大阪でお話を聞けるのは貴重!
感想をまとめました!
ベイジとは?
BtoBを得意とするWeb制作会社です。
マーケティングにも強く、SEOや広告周りに強い企業と業務提携されています。
コンテンツ制作に強くオウンドメディアや代表、社員のSNSも有名。
SaaS(Software as a Service)のUIデザインなどサイト制作以外も手がけておられます。
今回の企画
Balue,Inc.さんというWeb制作会社兼動画制作会社のサイトリニューアルを、
公開生コンサルしていくという企画。
トークショーのような感じで、ベイジ代表の枌谷(そぎたに)さんと、Balue,Inc.の皆さんが登壇されました。
セミナーでは異例の”約6時間”をフルに使い、WEBサイトのリニューアル戦略を組み立てていきます。
“WEBサイトリニューアル”に向けての課題抽出〜運用戦略まで、という要となる部分を生で見ることができました!
Balue,Inc.さんは、3人体制で順調に売り上げを上げているといえるが、クライアントのほとんどが紹介経由であることが気がかり。
今後を考えると、サイト問合せ経由の売上を増やしたい。
事前に、Balue,Inc.が記入されたヒアリングシート(RFP/提案依頼書)をもとにヒアリング、提案していきます。
自分の勤める会社も現時点では、ご紹介が多く、それは非常にありがたいことなのですが、
将来的にはサイトからの集客もしていくべきなのかなぁと思っていたので(一社員として思ってるだけですが)
タイムリーでした!
すごいと思ったこと!
ベイジさんの問い合わせフォーム
企画そのものと離れますが、ベイジさんの問い合わせフォームがすごい!
必ず納期と上限金額は記入してもらうそうです。そこで合わなければ、そもそも商談しない。
納得!他にもページ数など項目がいろいろ。全体として、ベイジのやり方に乗ってくれるかどうか、価値観の部分を見ているということ。
事前の関係性がないクライアントであっても、ここまでの情報を事前に考えて記入してくれるのであれば、進めやすそうです。
ぜひ参考にしたいと思います。
BtoBサイトには型がある
現行サイトから分析して、とよくいうけど、データが取れてなかったり、そもそも訪問数が少なすぎたりして、実際には意味がないことも多いということです。
自分は、なんとかして現行サイトからデータを取らないとって思ってた節があったけど、違うんだな。
そんな場合はまずBtoBサイトの型に従って造り、結果を見る方が効率がいい。
チェックリストはWeb上で提供されています!
BtoBサイトを成功に導く180のチェックリスト
今まで、提案書を書くときに、Pinterestとか、Webデザインのギャラリーサイトとかを参考にして似た業種のものを探していたけど、
「どのようにコンバージョンさせるか」という視点は欠けていた気がする。
型通りにいかないこともあるとは思いますが、いっかい型にあっているかチェックすることは習慣づけていきたい。
ビジネスとしてどうしていきたいかを重視している
これはすぐには真似できない部分だと思いましたが、サイト以前にその会社がどうなっていきたいのか、どこを狙ったら勝機があるのか一緒に考えるという形をとっていました。
そのため、ワイヤーを制作始める前に、ヒアリングの期間を2か月程度取るとのこと。
例えば、Balue,Inc.さんの場合、動画ができるWeb制作会社という肩書で行くよりも、マーケティング目的の動画制作会社でWebサイトもできるという立ち位置で行った方が、マーケットが広いんじゃないか、とか。
あと、初回の商談の前に、ベイジがどんな会社か必ず説明するそうです。認識合わせの効果と、「こんなこともできるんですか?」とお願いしてもらう機会も増えるとのこと。
枌谷さんのヒアリング力がすごい…
クライアントの意見はヒアリングするのですが、違う意見のときはしっかりと伝えられていて、その意見にもやっぱり根拠があってすごいなと思いました。
Balue,Inc.さんも、けっこう自分の意見を言われていたので、変な言い方ですが、普通にエンターテインメント感覚で、見ていて面白いコンサルティングでした。
コンテンツを内製できることが強み
ベイジさんでは、文章をかなり重要視されていて、内部にコピーライターもいるそうです。
テキストは支給ではなく、基本的にはベイジさんで書いて提案するそうです。
ヒアリングに2か月程度使うからできることでもあると思いました。
編集経験のあるディレクターやデザイナーが書くそうです。
自分たちは、クライアントにテキストを支給いただくことが多かったのですが(一部コンテンツは制作することもあります)、
最近、そのやり方はクライアントの負担が大きかったり、スケジューリングが難しかったりするなーと思っていたので、すごく刺激を受けました。
デザインやコーディングと違って、文章って誰でもできることと思われがちだけど、
やっぱりマーケティング視点で考えた時に、プロにお願いする意味はあると思うな。
デザインを過信しない
言い方が悪いかもしれませんが、ベイジさんのデザインは結構文字が多い、手堅いタイプのデザインの印象でした。
現実論>理想論を重視されて、地味で手堅いタイプの提案が多いとのことです。
Balue,Inc.さんが参考サイトとして提示されていた、余白間の多いサイトのデザインは、「コンバージョンには寄与しないのでは?」とハッキリ言われていたのが、印象的でした。
もちろんデザインは重要なのですが、そのバランス感覚がすごいなと。
扮谷さん自身デザイナーなのになぜそのような感覚が持てるのか、懇親会にて質問としてお聞きしたところ、「データを見ているから」とのことでした。
デザインも、データの分析も両方できているって、すごい。
直接会ってヒアリングすることを重視
こちらも懇親会での質問です。
最近、自分たちはWeb会議などを使って遠隔で仕事することも増えてきているのですが
(まだ、自分たちが提供側になることは少なく、パートナー企業や、自分たちがクライアント側が多いのですが)
ベイジさんではどうなのかお聞きしました。
ベイジさんでは今のところ、首都圏から受注しており、実際にクライアントに直接あってヒアリングすることを重視されているそうです。
同時にオフィスの綺麗さなども確認されるとのこと。
やっぱり、思考が整ってそうですもんね、綺麗な方が。
自分のオフィスの机のことが思いやられる…片付けよう…。
感想まとめ
本当に行ってよかったです!!
かなり長いイベントだったので、途中で糖分補給にコンビニに行ったのですが、
すれ違う参加者の方々が、口々に
「もう、これパクろ!!」と熱っぽく話しているのが聞こえました。
ほんとに、こんなに情報出しちゃっていいの?って感じるほどでしたが、
まるで、音楽のセッションや試合みたいなもんで、
いくら、間近で技見てても、みんなすぐできるかって言ったら、できないなって思いました。
だから、全然出しても問題ないんだろうなと感じました。
でもやっぱ、試合とか見て研究することって大事ですよね。
全てをそのまま真似することはできないし、いかに自分たちの組織に合わせていくかは重要だと思うんですけど。
資料もたくさんいただいたので、まずはゆっくり読み込んでみようと思います。