ここまでもご紹介した通り、パリには長い歴史を持つ文化施設がたくさんあります。
その一方で、現代的な施設にも目を見張るものがありました。
ということで、今回紹介するのがポンピドゥー・センターです。
ポンピドゥー・センターって何?
ポンピドゥーセンターは、国立近代美術館をはじめとした産業創造センター、音響音楽研究所、公共図書館などが入った総合文化センターです。美術館、図書館など一般入場できる文化施設や屋上展望、レストランなどもあり、施設により料金、開館時間などが異なります。
場所としては、ノートルダム大聖堂からすぐ近く、マレ地区にあります。
基本情報
Centre national d’art et de culture Georges Pompidou
ポンピドゥーセンター フランス国立近代美術館
エリア: マレ地区、シテ島
住所: 19 Rue Beaubourg 75004 Paris
最寄り駅:
メトロ11番線 Rambuteau 駅
メトロ1,11番線 Hôtel de Ville 駅
メトロ1,4,7,11,14番線 Châtelet 駅
RER A,B,D線 Châtelet Les Halles 駅
公共の図書館と美術館が一緒になった施設って、日本ではあまりないような気がします。無料で使える施設と、チケット料金が必要な施設が併設されていることで運営上のメリットがありそうに思いますけどね。
もしかして日本では管轄省庁が違うから難しいとかいろいろあるのかな?と思って検索してみました。
図書館は文部科学省、美術館は文部科学省の外局である文化庁の管轄になるようです。
ちなみに観光関係は国土交通省の外局である観光庁の管轄です。このあたりも、もうちょっと勉強したいなぁ。
関連ありそうな記事を発見したので、リンク貼っておきます。
教育施設から稼げる施設へ、図書館や博物館に迫る大きな転換 政治的中立性どう守る?
公共情報図書館(Bibliothèque Publique d’Information)の入館は無料
美術館部分もあるのですが、今回は図書館部分のみ見て来ました。図書館部分は地元の人が多いと思いますので、パリの人々の暮らしに触れる機会になると思います。
公共図書館の部分は無料なのですが、本があるだけでなく、PCなどの設備も充実しています。
日本の公共施設より若い人が集まっている気がするのは気のせいでしょうか?静かで、勉強などに集中している雰囲気がありました。
ファッションも素敵な方が多かった気がする(街中にもたくさんお洒落な方いましたが)
ちなみに1階部分には素敵なショップがあるので、お土産も買えます。モダンで他にはないものがありますよ。
営業時間にびっくり
個人的にびっくりしたのは、ポンピドゥー・センターが22:00までオープンしていること。さらに木曜日は23:00までオープンしています!
調べたところ、日本の図書館でも長いところは21:00までオープンしているところはあったのですが、22:00はなかなか見当たりませんでした。
(フランスも地域によって差があるのではないかと思いますが)
少ない例しか見ていない中で言い切ってしまうのは乱暴すぎると思うのですが、ヨーロッパは文化にアクセスしやすい環境だなと感じました。
このように夜遅くまで営業している文化施設があることで、働いている世代も訪れやすいのではないでしょうか。(逆にオープン時間は11:00からとなっています)
感覚値なのですが、日本では、図書館・美術館などはシニア層が多めのような気がします。それには営業時間も関係しているのかな。
カフェでも家でもなく、勉強に集中できる大きなスペースがあるのは羨ましいですね。
文化を持ってるだけじゃなくて、いかにアクセスできるか
芸術作品も箱物も、持っていることは十分すごいことなんだけど、どう使っていくかってことも考えないといけないのかなぁと感じた旅でした。
ヨーロッパの人々は、文化や芸術と、現代の人を馴染ませていくことが、とっても上手いんじゃないかなぁ。
私たちは、長い列に並んで美術館の企画展を見に行ったりして、文化や芸術を体験することも多いけど、本当は文化って、もっと日常の中に根付いて、生活のボトムの部分をちょっと上げてくれるようなものなのかもな。
作られた施設の中だけじゃなくて、前庭にも音楽があって、みんな思い思いに寛いでいる。
まだまだ仮説に過ぎない粗い考察ですが、読んでいただきありがとうございました。こういったことは、帰国後も時々、考えたり言葉にして、深めていくべきことですね。